絶縁テープは、電気工事における接続部の絶縁や保護に使用される基本資材です。見た目は似ていても材質・性能・用途が異なるため、適切な製品を選び、正しい巻き方を習得することが重要です。
主な種類と用途
- ビニールテープ(PVC):汎用性が高く、JIS C2336規格に準拠したものが一般的
- ゴムテープ(自己融着タイプ):高圧・防水・耐候用途に使用。下地処理にも
- 布テープ:耐熱・耐摩耗性に優れるが、絶縁性は弱いため補助用
正しい巻き方の基本
- 重ね幅はテープ幅の1/2〜2/3を目安に、らせん状に重ねる
- 引っ張りながら巻き、手元で軽く戻すことで密着力を保つ
- 終端は自重で戻らないよう、最後に折り返して固定する
作業上の注意点
- 汚れた表面には巻かない。脱脂・清掃をしてから施工する
- 屋外では自己融着テープ→ビニールテープの2層構成が有効
- 経年劣化で硬化・粘着力低下するため、定期点検・巻き直しが必要
関連規格・基準
- JIS C2336:電気絶縁用ビニルテープ
- JEAC8001(内線規程):接続部の絶縁措置における推奨手法
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まとめ
絶縁テープは、手軽ながら施工品質に直結する重要な材料です。種類の違いを理解し、現場の環境や用途に応じて使い分けましょう。また、施工後も定期的なチェックを欠かさず、安全と信頼性を確保することが大切です。
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