ケーブルタイ(インシュロック)は、電線の結束・整理・固定に幅広く使われる必須資材です。手軽に使える反面、固定の仕方や取り外し方を誤ると配線の傷みや再施工の手間につながります。
ケーブルタイの種類
- ナイロン製:屋内用の一般的な結束材(耐候性は限定的)
- 耐候グレード:紫外線や熱に強く、屋外や高温箇所に適する
- 再利用タイプ:ロック解除ができ、仮固定や仮配線に便利
- 金属製タイ:高温・油環境向け。配管支持などに使用
正しい固定方法
- 電線に対して直角方向に軽く巻き、手で軽く締める
- 工具(タイガン)で一定トルクで締付け、端部を自動カット
- 締めすぎると被覆が食い込むため、適度な張力を意識する
取り外しテクニック
- ニッパーやカッターで斜めに切断(刃を電線に向けない)
- 再利用可能タイプならロック部を押し下げて開放
- 誤って本数を結束しすぎた場合も、無理に引きちぎらない
施工の注意点
- 屋外では必ず耐候タイプを使用(一般品は1年で劣化も)
- 機器周辺では動作の妨げにならないようケーブルルートに配慮
- 端部が飛び出したままにしない(引っかかりやすく危険)
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まとめ
ケーブルタイは簡単なようでいて、施工の良し悪しが配線の美観や耐久性に直結します。現場環境に適した材質を選び、正しい手順で結束・撤去を行うことで、後工程の信頼性も確保できます。
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