電気工事において感電を防ぐためには、作業用工具に絶縁性能が備わっていることが非常に重要です。見た目が似ている通常工具と絶縁工具の違いを理解し、活線作業時には必ず適切な工具を使用しましょう。
絶縁工具とは
- グリップ部などに絶縁樹脂を成型・被覆した工具
- JIS C2111 や IEC 60900 に準拠し、1000Vまでの耐電圧性能を持つ
- ドライバー、ペンチ、ニッパー、トルクレンチなど多くの種類がある
普通工具との違い
- 絶縁性能試験の有無:絶縁工具は製造段階で高電圧試験をクリアしている
- グリップ構造:絶縁工具は滑り止め・広がり防止の設計がされている
- マーキング:IEC/JIS適合マークや1000V表記が明記されている
使用上の注意点
- 絶縁工具でも刃や金属部分は通電するため、直接接触は厳禁
- 絶縁被覆の破れやひび割れは直ちに交換
- 濡れた手や湿気の多い場所では乾いた状態で使用する
こんな場面では絶縁工具が必要
- 活線での仮設電源の接続・取り外し作業
- 誤通電の可能性がある盤内作業
- 接地の確認前に開閉器や端子を扱う場合
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まとめ
絶縁工具は、電気工事における命を守るための必須装備です。作業内容やリスクに応じて適切に選定・管理し、万が一の感電事故を未然に防ぎましょう。絶縁表示の確認と工具の定期点検も忘れずに。
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