絶縁抵抗計(メガー)の基本と測定手順

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絶縁抵抗計(通称:メガー)は、電気回路や設備が漏電していないかを確認するための必須測定器です。住宅配線・分電盤・電動機などの絶縁状態を数値で確認できるため、安全確認や法定点検には欠かせません。施工直後のチェックや改修工事後の確認にも広く用いられています。

絶縁抵抗とは?

  • 電線と地面(または筐体)との間に漏れる電流の流れにくさを「絶縁抵抗(MΩ)」で表す
  • 値が高いほど良好な絶縁状態を示し、低いほど漏電のリスクが高まる
  • JISや内線規程では、使用電圧ごとに最低絶縁抵抗値が定められている

絶縁抵抗計の種類

  • アナログ式:目視で針の動きを読み取るタイプ。耐久性に優れる
  • デジタル式:数値表示が正確で、測定履歴の記録が可能な機種もある
  • 定格電圧:125V・250V・500V・1000Vなど。測定対象に応じて選定

測定手順(一般的な単線測定)

  • 測定対象の回路を必ず無電圧状態にする(感電・機器損傷防止)
  • 絶縁抵抗計のL(ライン)とE(アース)端子を接続先にセット
  • 測定ボタンまたはハンドル操作で高電圧(500V等)を印加
  • 表示値が最低基準(例:0.1MΩ以上)を満たしていれば合格

測定時の注意点

  • 機器接続部・結線部・端子が濡れていないか事前に確認
  • 誤って他の機器に電圧を加えないように回路全体を把握する
  • 測定直後は静電気による電撃の可能性があるため、放電を行う

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まとめ

絶縁抵抗計は、電気設備の「安全」を数値で確認するための重要な測定器です。測定値の意味と機器の扱いを正しく理解し、漏電・火災・感電を未然に防ぐための保守点検を日常的に行うことが、信頼される電気工事士の基本です。

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