現場で不要になった電線の切れ端や、余った電線は、非鉄金属の買取業者に販売することができます。
被覆やシースがついたままより、銅そのもののほうが買取金額が高くなりますので、時間に余裕があれば被覆を剥いておくことをおすすめします。
電線の買取価格の相場
被覆やシースがついた状態の電線は、1kgあたり150円〜300円程度が相場になります。被覆やシースを剥いた銅の状態では1kgあたり600円〜800円程度と、2倍以上金額が変わります。
電線の被覆を剥く方法
電工ナイフやカッターなどを使えば、ある程度の量は手作業でおこなうことができますが、剥線機(はくせんき)と呼ばれる機械を用いたほうが効率的になります。機械によっては高価なものもありますが、銅の販売ですぐに回収できると思います。
IV線・VVFなどの細い単線
未来工業から販売されている TOR-IV をおすすめします。
使い方は以下の動画を参照してください。VVFの割線用と、IV線の皮剥きが1台で可能です。
IV線は、電動ドリルドライバーを装着して自動送りが可能なので、短時間で大量の電線を処理することが可能です。1.6mm/2.0mm/2.6mmに対応しています。挿入口が複数ありますが、同時に使用できるのは1本までとなりますので注意が必要です。
排出されたIV線には、ミシン目が入るため、簡単に分離することができます。
CVやCVTなどの太いケーブル
CVやCVTなどの太いケーブルは、ハンドルタイプの手動剥線機が便利です。外径1.5mmから25mmの幅広い範囲で使用でき、1.6mmのIVから150sq程度の太い電線にも対応可能です。
少し価格が上がりますが、電動タイプのものもあります。
VCTFなどの細いより線
VCTFなどの細いより線や、家電品の電源線などは、業務用の剥線機でないときれいに処理することが難しいため、そのまま雑電線として買い取ってもらうほうがよい場合もあります。
買取価格を上げるための工夫
せっかく被覆を剥いても、保管状態が悪かったり、銅以外のものが混じっていたりすると、買取金額が下がってしまう場合があります。次のような点に注意して、できるだけ高い金額で買い取ってもらえるようにしましょう。
- 銅の金額は日毎によって変動しているため、できるだけ高い金額のときにまとめて売りに行く
- 被覆を剥いた銅線は汚れたり錆びたりしないように注意して保管する
- 圧着端子やテープなどは取り除いておく
- 錫メッキ線(KIP)などは分別しておく
- 雑電線も、VA線と細線などは分別しておく
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