リングスリーブ圧着施工の技術と注意点

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リングスリーブは、電気工事で複数の電線を確実に接続するために使用される銅製の管状部材です。VVF線やIV線を確実に接続し、長期間安定した導通と絶縁性を確保するために不可欠な材料であり、正しい施工手順を守ることで火災や接触不良を防ぐことができます。

リングスリーブの役割と種類

  • 複数の電線を電気的・機械的に接続する目的で使用
  • サイズは「小(小スリ)」「中(中スリ)」「大(大スリ)」の3種類が基本
  • 接続する電線の太さと本数に応じて、リングスリーブのサイズを選定

圧着手順の基本

  • 電線を同じ長さでストリップし、芯線同士が均等に接触するように挿入
  • スリーブ中央に芯線が重なるように配置し、よじれや段差がないように整える
  • 圧着マーク付きのJIS規格圧着ペンチを使い、スリーブの刻印部に適合するダイスで一発圧着
  • 施工後、必ず「引っ張り確認」と「圧着マークの視認」で安全確認

施工時の注意点

  • ダイスサイズの選定ミスは、接続不良や加熱・発火の原因となる
  • 芯線のねじれ・重なり・折れ曲がりがあると接触面積が不均一になる
  • 圧着が浅い・斜めになると、導通が不安定になりトラブルの元に

使用環境と保護処理

  • 屋外や湿気の多い場所では、防湿処理(防水型接続、自己融着テープなど)と併用
  • 被覆を戻しても段差が出る場合は、絶縁テープ等で二次処理を施す

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まとめ

リングスリーブの圧着は、電気配線の中でも特に基礎でありながら、品質と安全に直結する重要な作業です。正しいスリーブ選定、圧着方法、マーク確認の3点を徹底することで、接続の信頼性と耐久性を大きく高めることができます。習熟度の差が出やすい作業でもあるため、反復練習と定期的な工具の点検も忘れずに行いましょう。

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