ケーブルカッターの種類と正しい切断手順(大径・多芯対応)

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高圧ケーブルや太径のVVF・CV線、多芯ケーブルなどの切断には、一般的なニッパーや電工バサミでは対応が困難です。そこで活躍するのが「ケーブルカッター」です。刃の形状や駆動方式により多くの種類があり、安全かつ効率的な切断には正しい工具の選定と手順の理解が不可欠です。

ケーブルカッターの主な種類

  • ラチェット式:太径ケーブルに対応。少ない力で切断できる構造
  • 片手式:IV線・VVFなどの単芯ケーブルに適した軽量タイプ
  • 電動・油圧式:高圧ケーブルや現場の大量切断向け。精密かつ省力
  • 替刃式:刃の交換が可能で、長期運用に適するプロ向けモデル

対応ケーブルの目安

  • φ10mm以下(IV・VVF2.0×3C):片手式でも切断可能
  • φ15〜25mm(CV・EM-EEFなど):ラチェット式を推奨
  • φ30mm以上(CVT・3心×太径):電動・油圧式が必要

正しい切断手順

  • 切断予定箇所にマーキングをしておくと仕上がりが正確
  • 工具の刃元にしっかりケーブルを入れ、真っ直ぐに切断
  • ラチェット式は一気に閉じず、数回に分けてゆっくり締め込む
  • 被覆の割れや変形を防ぐため、無理な力をかけない

安全対策と注意点

  • 切断前に必ず無電圧を確認(検電器での確認推奨)
  • 刃の欠けやサビがある場合は交換。滑りやすいグリップにも注意
  • 多芯ケーブルは芯線のバラつきを抑えながら一括で切るのがコツ

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まとめ

ケーブルカッターは、大径・多芯ケーブルを安全かつ確実に切断するための専用工具です。適正な工具を選び、正しい手順で作業を行うことで、芯線の変形や被覆損傷といった施工不良を防ぐことができます。電気工事の品質と安全を支える、プロ必携の一本です。

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